放課後…ちょうど圭輔も梨花とデートらしい。


梨花は俺達の中学の時の同級生で
バリバリのお嬢様。


名門の女子高に通っていて圭輔と
付き合ってもう2年になる。

今だにどうして梨花が圭輔と付き合ってるのか判らない…。


一緒に居る時の2人は今も仲が良い。


「じゃあな!!」


「おぅ!!梨花によろしくな!!」


「ラジャー!!(笑)」


圭輔と別れて舞を待つ。


やっぱり断れば良かったな…。めんどくせぇ…。


ダダダダダ…ッ

―ドンッ―


「痛てっ…。」


「渉先輩♪あれ?今日は1人なんですか?」


「………。」


「じゃあ♪芽衣と一緒に帰りますぅ?」


「渉ぅ〜♪遅くなってごめんね〜♪」


「おぅ…行くか。」


俺は舞の手を握る。
突然の事で舞が驚いて俺を見てるのがわかった…。


「渉先輩…。」


芽衣が呟いたのが聞こえる。


これでこいつも諦めんだろ…。