「黒田って、すごい男子から人気あるよな」

先生は不意にそう言った。

「そうですねー
まぁ、舞は明るいし可愛いから」

「なるほどねー」

「はい、私なんかと仲良いのが不思議なくらい!」

そう言うと、今までぼーっと黒板を見ながら話していた先生が、私の方を見て、

「俺は不思議だと思わないよ
だって、白河は可愛いよ…」

「えっ…」

私は一瞬先生の言葉の意味が理解できなかった。

それに、これ以上に理解できないような言葉がその後に来るなんて、思いもしなかった。