意外な反応…。

「あとはあんたの気分次第だ」
「…」

目線を持っている人形に移す。
何か考えているのか…。
そう思った矢先…目線そのままの状態で言葉が飛んで来た。

「別に…いいけど…」

そう言うと頬を赤めながら上目使いで見て来る。
えっと…。
断ると思っていたが…マジで言ってますか?

「もっと何か取ってよ~」

ニコニコしながら人形を突き出してくる。
それが目当てかと頭を抱える俺。

「はぁ…はいはい」
「フフン♪」

ご機嫌な理沙を見ているとなんだか新鮮で変な感じがする。
いつも話す時はご機嫌斜めの状態だしこう見ていると見た事ない顔ばっかだった。