超純な彼と微不純な彼女 【2人だけの夜】


何でもない普通の朝が来る。



改札口抜けて歩いて行くと……そこに、コンビニ前に響くんが、いつもの笑顔で立ってる。




「流奈~おはよう♪」



「おはよう…」



「どした?元気ないじゃん?」



と、響くんが私の顔を覗き込む。



「何でもないよ…」



「そっかなぁ?何だかおかしいよ」




って、いつもなら私から響くんの腕を掴まえる手を……今日は響くんから手に触れてきた。




そして……指を絡ませギュッと握ってきた。



私……昨日の夜は全然眠れなかった。



今……横にいる、この優しい響くんが秘密を持っているなんて……私に言えない事があるなんて……。



浮気……んな事ある訳ないよね。