「嘘だぁ~そんな話し信じらんないよ~絶対に!」
「嘘じゃないよ!
私はさ、別に2人をぶっ潰してやろうなんて全然思ってる訳じゃなく、だって、事実は事実なんだから心配してやってんじゃん!」
私の家は、何度も言ったように一駅電車に乗らないといけないけど、響くんの家は、学校まで徒歩で行ける場所……
そして……愛理の家は響くんの家と凄く近い場所にあった。
愛理が見たって言う、響くんが夜中に夜な夜な家を出て、自転車キーコーキーコー漕ぎながらどこかに行く姿を……
それも何度も……
「たまたま窓から見えた時もあったり、修くんがさ、家まで送ってくれた時も、ちょうど対面するようにしてバッタリ会ったりとかして……私……嘘なんか言ってないからっ」
私………そんな事、全然知らなかった、響くん、んな事なぁんにも言わないし……。
目の前が……真っ暗になり……11月の水分たくさん含んだ冷たい風がピュ~と吹いて……私の心を冷やした。



