もと彼の話し………ちょっとだけ簡単に話すね。



高1ん時、私に彼氏はいなかった。




大学生の、それもセレブな彼を持つ愛理のおのろけ、いつも私はただ聞かされるばかりだった。




「いいなぁ~いいなぁ~愛理は良いよね」



私は指をくわえ、口の隙間からよだれがタラリと流れる状態だった。




と、ある日、愛理がにたっと不気味な表情で、私の顔を覗き込んだ。




「彼の友達……紹介しようか?」




「キャァ~嘘?ほんと?
それって、それってさ、友達って事は、愛理の彼がぁセレブだから……セレブの友達はセレブ……って事で……
その友達もセレブなんだよね?」