超純な彼と微不純な彼女 【2人だけの夜】


「響く~ん~
何だか私、酔ったみたいなんだぁ~」



目力、目力……私は、この日の為に特訓してきたんだ、
流奈、頑張れ!



今宵、目力の発表会!



「流奈、大丈夫か?」



「もうダメよぉ~
横になりたい……」


響くんが心配そうに立ち上がった。




キャァ~ついにカウントダウン状態!



   抱っこ!

   抱っこ!

  お姫様抱っこ!


で、私を運んで下さい、王子様の部屋まで~



私はそっと瞼を閉じた。



今夜、私は眠れる森の美女……どうぞ、お好きなようにして下さいませ~



  その時だった!


  ピンポーン!



  ?聞き間違い?


インターホンの音が……エロチックに侵された私の幻聴か?


 また、ピンポーン!