超純な彼と微不純な彼女 【2人だけの夜】



   だけど……



   この世に……


   神様は……



   いなかった……




響くんとラブラブ
指相撲なんかしながら、下校の道を歩いてる時だった。




「1、2、3~
はい、また私の勝ちだぁ~」


って……響くんの親指、2回目に倒した時だった。





場所は……駅への近道である公園内、
噴水がシャァ~って舞い上がっていた。




北風が少しキツい日だったから、
噴水の水しぶきが、たまに横殴りに2人にかかったりして……



息も白くて寒いけど、響くんの指はとても暖かくて……




今から……修羅場が待ち受けているなんて、誰が想像出来たでしょうか?