超純な彼と微不純な彼女 【2人だけの夜】


「桜田くん、今年もよろしくね、
ワガママ娘、お願いしとくわね」




って、母さんがお盆に乗せた年越し蕎麦を持って入って来た。




「さぁ、温かいうちに召し上がれ~」




「うわぁ~美味そう~♪
ありがとうございます」

って響くんはニコニコスマイルで……




ズルズル~ズルズル~って、私達はお蕎麦を啜った。




ズルズル~ズルズル~って、私は鼻水も一緒に……。




「響くん……お願いがあんの……」




「?」





「今年のね、大晦日も側にいて……」




「側にいるよ」




私は……響くんが好き…
好きで好きで大好きで……




その時…………




♪メール受信のミュージック♪が……




ディスプレイに和真くん……




嘘………何で…………