超純な彼と微不純な彼女 【2人だけの夜】


「もしもし!
サイズ間違って送られてきたんですけど!」



「箱の中に……返品伝票が入ってますので、その旨をお書きなり、お手数ですが、こちらまで送って頂けませんか?
その商品が到着しだい、ご希望されてたサイズの………」



私はケータイを握りしめ……耳にはオペレーターの声が入り、
目には、壁に貼られたカレンダーの数字が入ってきた。




今日って…21……明日は22……じゃん……。




返品してから……それからだなんて……。



今日は勝負前日なんだよ!



もう、どんなにわめこうが、泣こうが…地球が反対回りしたって……手遅れじゃん……。



頭ん先から、すぅ~っと血の気の引いた私は………一方的に電話を切った。