私の後ろから………白い吐く息の跡が……
私の首に…………マフラーをクロスしたみたいに……人の腕が……巻きついた。



「響くん……」




私のセリフを雪が凍らせる。



鼻から吸う息も、凄く冷たくて……



と、私の耳元に熱い息がかかった。




「流奈……雪キレイだね……」




「うん………」
言葉なくした私はコクリと小さく頷いた。



「流奈……」




また……白く熱い息が来たぁ~




「大好きだよ……」



……って…って……私はそぉ~っとゆっくり響くんに振り返った。