超純な彼と微不純な彼女 【2人だけの夜】


悶々とした日々の中……家に帰っても、食欲もないし、勉強する気も起こんないし……ダラダラゴロゴロ、ベットでケータイいじったり、雑誌バラバラめくったり………。




夜中の12時前だった。




着信♪~♪愛理からだ!




嫌な予感……でも出ない訳にはいかなかった。




「はい……」




「流奈?響くんさ……今、今、自転車で出て行ったよ!」




聞きたくなかったセリフ……もうダメだ。



「わかったぁ、愛理ありがとうね」




私は少しの躊躇い残しながら……響くんに発信した。




私の全神経は耳に集中した。






…………嘘…何で………




耳に聞こえてきたのは留守番の機械音……だった。