「またか・・・でもこれで最後になるんだな・・・」




手紙はその場で読まずに教室で待っている彩璃のもとまで急いだ。





教室につけば、黒板に落書きする男子、おそろいのキーホルダーを持って写真を撮る女子。





ほんとに卒業するんだ・・・





あっという間だった高校生活。





「あ、かなぁー!あれ持ってきたぁ?」





はっとして呼ばれた方向へ振り向くとヘアピンで髪を止めている彩璃の姿があった。




「おっはっよっーーー!このヘアピンで後ろ止めてくれない?朝メイクしてたら時間なくなちゃってー。




あと、今までの手紙持ってきた?」





「うん、持ってきたよ。あと、今日も入ってた手紙」





ここでとめるね、うん、ありがとっ、言いながら彩璃は前髪をセットしている。




「はい、できた」




「ありがとーっ!で犯人は目星ついたの?」





「うん・・・まあ・・・」