高校3年生の冬。



卒業まであと2カ月。



進路も決まって、待つのは学年末テストと最後の学年イベントのみ。




「佐藤さん、卒業旅行の遊園地いっしょにどう?」




「彩璃(あやり)と一緒だがら無理。ほかをあたって」




じゃあね、そのまま荷物をもって教室を出た。