「んーー・・・」



「まだ、悩んでるの?」



「だって気になる・・・」



「手紙が二枚あることに?」



「うん」



彩璃は呆れながらクッキーを食べている。



授業は自習という名の卒業旅行に先生にサプライズするかを考える
時間になっていた。


今私の手には二枚の白い手紙がある。



いやがらせ?



でもいつもなら同じ場所に二枚入ってるなんてことはない。



くじ引き感覚で読めばいいのだろうか。



「一体どっちが正解か・・・」



「はいぃ?」



「いや、どっちがはずれかなって・・・」



真剣に悩んでいると目の前にある手紙が頭上に消えていった。