空には、誰にも知られたくない秘密がある。それは、超能力者だということ。その力は、小さい時に謎の男にかけられた呪いにあった。
現在、「空。空。起きろって」双子の弟(一卵性双生児)の陸は、空の体を揺すりながら叫んだ。「なんだよ」空は、眠そうに目を開けた。一卵性双生児と言っても目と髪の色が違う。それも全て呪いのせいだ。「もう、あと1時間で学校始まるぞ。初日から遅刻するなよ」陸がそう言うと空は、慌てて制服に着替えた。「いってきます」空は大声で叫ぶと家を飛び出した。「せっかくテレポートできるんだからすればいいのにあいつは、本当になんであんなに隠そうとするんだ」陸は不思議そうに空を見送ってから言った。「まぁいいか。僕も速く着替えよう」
「あー遅刻する。」空が叫びながら走っていると横道から出てきた人とぶつかってしまった。「すみません大丈夫ですか」空は目の前の女の人に声をかけた。「私ですか」「他に誰かいるか」空は呆れながら言うとその女の人に手を差し伸べた。「ありがとうございます。(この人不思議な目の色してる)」その女の人は言うと。空の手を握った。「同じ学校か」空は一人で納得して言った。「私、葵 月て言います。すみません」月と名乗った女の人が言った。「あ、嫌。夕焼 空。よろしくな」空は言うととびきりの笑顔を見せた。「キンコンカンコン」学校のベルの音がした。「やばい。後5分で教室にいないと」月は、オロオロして言った。「あはは、じゃー走るか。」空は月の手を握って校門まで走った。「あれもう校門ですね。」月はめをぱっちりさせて言った。実は、空は月に気づかれないように半分テレポートしていた。「速く行こう」空は月の教室まで連れて行くと校長室に向かった。