ベッドはひとつしかなくて
一緒にねる形になったけど
けんちゃん怒ってるし、関係的にも微妙なので
背を向けて寝た


けど…寝れないし

すっごい怒ってたけんちゃんがなんで
そんなに怒ってたのかわからなくて
泣けてきた


そしたらけんちゃんがそれに気づいてこっちをむく


「なんで泣くの」

「だって…けんちゃんがめちゃめちゃ怒ってたから…」


「ハァ…」

ため息が重かった


「あのね。こんな無理な生活してるんだから体調管理はするの当たり前だよ?無理ならセーブするべきだし、薬はちゃんともってなきゃダメだよ。」

「…はい」

「でも、1番はそんなしんどくなってるのに働かせてる店にも腹立つし…やっぱり自分の好きな子が体調悪くしてまでそんな仕事してたって考えたら腹たってきて…」

「ごめん」

「いや、俺もごめん」

ってぎゅってしてくれた


心配して叱ってくれてあたしの事考えてくれてる

あたしはけんちゃんにこの時はじめて好きかもしれないって
気持ちになった

なんか変なんだけどね