コンビニへはすぐに着いた。

店内に入ると、
悠真さんはさっそくお酒コーナーへ。

少し遅れて優さんが到着。

「ごめんね花楓ちゃん。
悠真、花楓ちゃんに会うのすごく
楽しみにしてたんだ。」

「そうだったんですか…」

それを聞くと、少し嬉しくなった。

お酒は、私の歓迎パーティーを
してくれるためらしい。

ルームシェアってすごく不安だったけど、
悠真さんのおかげでその気持ちは薄れていく。

でもあと1人いるんだよね…。
どんな人だろう。

私は期待を胸に、
優さんと悠真さんについていく。

「ここだよ」

優さんが大きな家の前で止まった。

「さ、早く飲もう！」

悠真さんが私の手を引いて中へ入る。

「ただいまー‼」

「お邪魔します…」

「あ、ダメダメ！
今日からここは花楓ちゃんの家だから、
ただいま、だよ」

悠真さんに言われ、
少し恥ずかしいけど
それ以上に嬉しくて、
つい笑ってしまう。

「ほら、早く上がろう」

「はい！」

そういって
リビングへ案内され、
入った瞬間に
とてもいい匂いがした。

「お帰り。」

キッチンで下を向きながら言った男の人は…
きっと3人目の人だ！

「初めまして！」

私が声をかけると、

「桜花楓…。手を洗って来い。」

え、っと。
急に名前呼んだりって流行ってるの？

「あいつは清水賢人。
かなり口は悪いけど優しいやつだよ」

悠真さんはそういうけど、
すごく怖いです。

「おい、早くしろ」

賢人さんが言う。

怖いよ！

でも早くしなきゃまた怒られる…。

あんまり近づきたくないけど、
これから一緒に住むんだし
嫌われないようにしないとね！