ククッと誰かの笑い声が聞こえた。
眼鏡の後ろから格好いい人が出てきた。多分こいつが笑ったんだろう。
「お前、名前なんてゆーの」
「白羽蒼空」
俺の時は無視したのに!なんて、ピンクがイケメンの後ろで騒いでるのを、黄緑が宥めている。
「蒼空、明日もここ来いよ」
いきなりしたの名前とか馴れ馴れしいな、こいつ。
と思いながらもイケメンだから許す。
そうです。物語の中では(特に少女漫画の中では)イケメンとは何でもしていい生き物なんです。なんて格差社会…!!!
「うん」
何故か満足げなイケメンと、苦笑いの眼鏡、なんか拗ねてるピンクと笑顔の黄緑、後ろにまだなんかいるけど、この学校でお友達ができました。
(あー、そういえば。こういうイケメン集団って大体暴走族とかでお金持ちなんだよねー。そして頭脳明晰、運動神経抜群、さらに生徒会←。なんてハイスペック。神様…こいつらに色んなものを与えすぎではないか。って言う私も中々ハイスペックなんです。実は。)

