だから好きになれない


「真澄うるさいです。」

ピンクの髪(まずみって言う名前らしい)の後ろの眼鏡のやつがピンクを睨む。

「あなた、見たことがありませんね。新入生ですよね?」

眼鏡に聞かれてコクりと頷く。
なんか眼鏡には返事しようって気持ちになる。


「困りますよ。入学式サボられたら、って言ってももう殆ど終わりですけど。」

真面目そうなやつだから多分生徒会かなんかなんだろう。

「ごめんなさい」

素直に謝りました。なんか偉いな、私。いや、普通か。


「次から、って言っても次なんかありませんが、しっかりしてくださいね。」


とても素敵な笑顔を向けられたので、リュックから一眼レフのカメラを出して撮る。


「な、なにを撮ってるんですか?」
  

「え、」  

「え、」