やっとの事で頼飛先生の家に辿り着いた俺達は、追いかけてきていないか確認してから家に入る。そして、震えている瑛凛と颯真を居間のソファーに座らせ、俺と郁人と万冬は立ったまま聞く。葵葉と蒼茉も話を聞こうと、居間に入って来た。
「お前ら、どうしてあんなとこにいた?」
瑛凛が震えながら、いつもの元気なんて微塵も感じさせない声で小さく言った。
「お…俺達…コンビニでお菓子選んだから、なんか雑誌でも読もうと思って入り口のとこまで行ったんだ。そしたら…外で変な歩き方してる奴がいて、気になったからそいつの事追いかけたんだ」
「!?」
俺と郁人と万冬は驚いて顔を見合わせる。
「それで、さっきのとこで急に後ろ振り向いて、俺達の方を見てきた。まさか見つかると思わなかったから、びっくりして動けなかった。そしたらあいつ、ポケットからナイフ取り出して、颯真に襲いかかってきやがったんだ。俺も何とかしようとしたけど、力が強すぎて全然駄目だった。だから必死で声張り上げて、助けを求めてた………ごめん……」
「……ったく。何も無かったから良かったようなものの、俺達がいなきゃ怪我じゃ済まなかったぞ」
「……うん…ごめん…」
「………ごめんなさい……」
力なく言う瑛凛と颯真。俺は二人を抱き寄せた。
「無事でよかった。もう、勝手に変な奴について行ったりするな。分かったか?」
瑛凛と颯真は何度も頷いた。
俺と郁人と万冬はひとまず安心したが、まだするべき事は山積みのように思えた。まずは居間の入り口で立ち尽くしている葵葉と蒼茉に説明しなくてはならない。でも、こんな小さな小学生に言ってもいいものだろうか。少し悩んだ。が、もうそんな時間はないようだ。万冬もそれを感じ取ったのか、葵葉と蒼茉に手招きする。
「葵葉、蒼茉。ちょっとこっちに来てくれるか?」
万冬が言うと、葵葉も蒼茉も何も言わず頷いて近づいてきた。俺達の目の前に来た二人の目は、不安と恐怖で満たされているように見える。
「まだ今は何も言わないが、桜庭が帰ってきたら全て話す。だから、落ち着いて話を聞いてくれるか?小学生のお前らには耐えられない話かもしれない。だから、無理だと思うなら言ってくれ」
「いや、俺は大丈夫。耐えられなくても、あれを見てしまったら仕方ないよね」
「俺も大丈夫だよ。万冬達はもう知ってるんでしょ?なら俺も知りたい。小学生だからって、仲間はずれにされるのは嫌だ」
「分かった。ありがとう。じゃあ、今はここで全員大人しく桜庭が帰ってくるのを待とう」
万冬が言うと、俺達は頷いて、それからしばらく
、誰も動こうとしなかった。きっと皆、思い出して恐怖で動けないんだろう。俺もそうだ。思い出したくない。怖い。もうあんな奴見たくもない。
部屋の中は、まるで誰もいないかのように静かで、独りぼっちだと錯覚する程だった。
「お前ら、どうしてあんなとこにいた?」
瑛凛が震えながら、いつもの元気なんて微塵も感じさせない声で小さく言った。
「お…俺達…コンビニでお菓子選んだから、なんか雑誌でも読もうと思って入り口のとこまで行ったんだ。そしたら…外で変な歩き方してる奴がいて、気になったからそいつの事追いかけたんだ」
「!?」
俺と郁人と万冬は驚いて顔を見合わせる。
「それで、さっきのとこで急に後ろ振り向いて、俺達の方を見てきた。まさか見つかると思わなかったから、びっくりして動けなかった。そしたらあいつ、ポケットからナイフ取り出して、颯真に襲いかかってきやがったんだ。俺も何とかしようとしたけど、力が強すぎて全然駄目だった。だから必死で声張り上げて、助けを求めてた………ごめん……」
「……ったく。何も無かったから良かったようなものの、俺達がいなきゃ怪我じゃ済まなかったぞ」
「……うん…ごめん…」
「………ごめんなさい……」
力なく言う瑛凛と颯真。俺は二人を抱き寄せた。
「無事でよかった。もう、勝手に変な奴について行ったりするな。分かったか?」
瑛凛と颯真は何度も頷いた。
俺と郁人と万冬はひとまず安心したが、まだするべき事は山積みのように思えた。まずは居間の入り口で立ち尽くしている葵葉と蒼茉に説明しなくてはならない。でも、こんな小さな小学生に言ってもいいものだろうか。少し悩んだ。が、もうそんな時間はないようだ。万冬もそれを感じ取ったのか、葵葉と蒼茉に手招きする。
「葵葉、蒼茉。ちょっとこっちに来てくれるか?」
万冬が言うと、葵葉も蒼茉も何も言わず頷いて近づいてきた。俺達の目の前に来た二人の目は、不安と恐怖で満たされているように見える。
「まだ今は何も言わないが、桜庭が帰ってきたら全て話す。だから、落ち着いて話を聞いてくれるか?小学生のお前らには耐えられない話かもしれない。だから、無理だと思うなら言ってくれ」
「いや、俺は大丈夫。耐えられなくても、あれを見てしまったら仕方ないよね」
「俺も大丈夫だよ。万冬達はもう知ってるんでしょ?なら俺も知りたい。小学生だからって、仲間はずれにされるのは嫌だ」
「分かった。ありがとう。じゃあ、今はここで全員大人しく桜庭が帰ってくるのを待とう」
万冬が言うと、俺達は頷いて、それからしばらく
、誰も動こうとしなかった。きっと皆、思い出して恐怖で動けないんだろう。俺もそうだ。思い出したくない。怖い。もうあんな奴見たくもない。
部屋の中は、まるで誰もいないかのように静かで、独りぼっちだと錯覚する程だった。

