俺が落ち着いたのを確認すると、居間にあるソファーに俺達を座らせて、自分は立ったまま、頼飛先生はすぐに切り出した。
「おいお前ら、さっき怪しい男に絡まれてたな。一応聞くが、あいつは知り合いか?」
「知らねぇよ。俺達の事馬鹿にしやがって、あの野郎。ほんとムカつくわ」
「何を話してた?」
「なんか、不良を変えるとか社会貢献がどうとか、わけのわかんねぇ事ばっか言ってたな」
「郁人、それじゃ全然分かんないだろ」
郁人の言葉に頭をひねる頼飛先生。それを見かねた万冬が説明する。
「つまりあの男は、不良や悪さをする学生達を、社会貢献が出来るような人間に変えるための手助けをしているらしいんですけど、それが仕事だと言ってました。グループの名前は、確か………」
「……"メンシェンフレッサァ"」
俺が答える。万冬は頷いて、
「そう言ってました。それに、あの男はそのグループの総司令官だと言って、俺達に協力してほしいと言ってきたんです。白蘭中に不良がたくさんいるのを知って、俺達にそういう学生達の名前でも聞き出そうとしたんじゃないでしょうか」
「ほぉ。協力ね。目的は不明だが、かなり怪しい男だな。ちなみに、お前ら何も言ってねぇよな?」
「当たり前だろ!俺達の事信じられないのかよ」
「そんなんじゃねぇよ。お前らがなんか言うなんて思わねぇしな。ただ、ああいう男は聞き出すのが上手い。気をつけねぇと、気づかねぇうちに喋っちまったなんて事があるんだよ」
俺は頼飛先生の言葉に身震いした。"気づかないうちに"。ほんとにあの男なら有り得ると思った。だからこそ、もう関わっちゃいけない。絶対。
「おい蓮。大丈夫か?」
「……あ、はい。大丈夫です。すみません」
俺が少し震えたのに気づいた頼飛先生が声をかけてくれる。すると、俺の両端に座っている郁人と万冬が、辛そうな顔をして俺の頭を撫でてくる。
「悪い。いつもお前が辛い時気づいてやれなくて」
「俺も。やばいとこ見ちまって、精神的にかなりきてたあの時、蓮と万冬に救われたのに……俺なんか何も出来なくて……すまん」
「やめてくれ。俺は郁人と万冬に何かしてもらいたいと思って一緒にいるんじゃない。それに、俺がもっと郁人と万冬に頼ってたら良かったんだよな。俺の方が悪かった。もう、隠し事はしない。ちゃんと話すから」
「はいはい。そこまでにしてくれ。ったく。さっきから俺の事を無視しやがって。誰の家だと思ってやがる」
「うるせぇな!せっかくのいい雰囲気を壊してんじゃねぇよ!もっと浸らせろ!」
「お前の方がうるせぇよ。もっと声量下げろ。近所の方に迷惑だろうが。それより、お前らは蓮から聞くべきもっと大事な話がある。俺もお前らから聞きたい事がある。早く進めさせろや」
頼飛先生は、郁人と万冬に「黙って蓮の話を聞け」と言っているかのように、俺の顔をじっと見つめる。郁人と万冬も俺に目を向けてきた。俺は重たい口をゆっくりと開いた。
「おいお前ら、さっき怪しい男に絡まれてたな。一応聞くが、あいつは知り合いか?」
「知らねぇよ。俺達の事馬鹿にしやがって、あの野郎。ほんとムカつくわ」
「何を話してた?」
「なんか、不良を変えるとか社会貢献がどうとか、わけのわかんねぇ事ばっか言ってたな」
「郁人、それじゃ全然分かんないだろ」
郁人の言葉に頭をひねる頼飛先生。それを見かねた万冬が説明する。
「つまりあの男は、不良や悪さをする学生達を、社会貢献が出来るような人間に変えるための手助けをしているらしいんですけど、それが仕事だと言ってました。グループの名前は、確か………」
「……"メンシェンフレッサァ"」
俺が答える。万冬は頷いて、
「そう言ってました。それに、あの男はそのグループの総司令官だと言って、俺達に協力してほしいと言ってきたんです。白蘭中に不良がたくさんいるのを知って、俺達にそういう学生達の名前でも聞き出そうとしたんじゃないでしょうか」
「ほぉ。協力ね。目的は不明だが、かなり怪しい男だな。ちなみに、お前ら何も言ってねぇよな?」
「当たり前だろ!俺達の事信じられないのかよ」
「そんなんじゃねぇよ。お前らがなんか言うなんて思わねぇしな。ただ、ああいう男は聞き出すのが上手い。気をつけねぇと、気づかねぇうちに喋っちまったなんて事があるんだよ」
俺は頼飛先生の言葉に身震いした。"気づかないうちに"。ほんとにあの男なら有り得ると思った。だからこそ、もう関わっちゃいけない。絶対。
「おい蓮。大丈夫か?」
「……あ、はい。大丈夫です。すみません」
俺が少し震えたのに気づいた頼飛先生が声をかけてくれる。すると、俺の両端に座っている郁人と万冬が、辛そうな顔をして俺の頭を撫でてくる。
「悪い。いつもお前が辛い時気づいてやれなくて」
「俺も。やばいとこ見ちまって、精神的にかなりきてたあの時、蓮と万冬に救われたのに……俺なんか何も出来なくて……すまん」
「やめてくれ。俺は郁人と万冬に何かしてもらいたいと思って一緒にいるんじゃない。それに、俺がもっと郁人と万冬に頼ってたら良かったんだよな。俺の方が悪かった。もう、隠し事はしない。ちゃんと話すから」
「はいはい。そこまでにしてくれ。ったく。さっきから俺の事を無視しやがって。誰の家だと思ってやがる」
「うるせぇな!せっかくのいい雰囲気を壊してんじゃねぇよ!もっと浸らせろ!」
「お前の方がうるせぇよ。もっと声量下げろ。近所の方に迷惑だろうが。それより、お前らは蓮から聞くべきもっと大事な話がある。俺もお前らから聞きたい事がある。早く進めさせろや」
頼飛先生は、郁人と万冬に「黙って蓮の話を聞け」と言っているかのように、俺の顔をじっと見つめる。郁人と万冬も俺に目を向けてきた。俺は重たい口をゆっくりと開いた。

