目を覚ますと、そこは知らない部屋の中だった。
「……?……ここ、は……」
「おう、やっと目覚ましたか」
「頼飛…先生…」
「大丈夫か?もう気分は悪くねぇか?」
「はい。もう大丈夫です。ほんとにありがとうございました」
「そうか。ならいい。下に郁人と万冬もいる。俺は先に降りてるから、お前はゆっくり来い。話はそれからだ」
頼飛先生はそう言うとすぐに部屋から出ていく。
部屋の中を見回すと、目の前には棚があり、いろんな資料や教科書が綺麗に整理整頓されて並べられていた。きっと、ここは頼飛先生の家なんだろうなと、何気なく思う。俺は、まだ少しふらつく足を動かして、部屋から下へと続く階段を降りる。
「蓮!大丈夫か!?」
「もう気分はいいのか?」
下に降りるなり、郁人と万冬が走り寄ってきた。ものすごく心配そうな顔をして俺を見ている。俺は申し訳ないなと思いながら、でも少し嬉しくて笑ってしまった。
「ああ。もう大丈夫だ。悪いな、郁人と万冬にまで迷惑かけちまって」
「そうか。良かった」
「急に倒れちまうからマジで焦ったわ」
「俺も自分でびっくりした。あんなに気分悪かったなんて気づかなかったし」
俺が笑いながら誤魔化すと、郁人と万冬は少し怒ったような顔をした。
「おい蓮。俺達に嘘はつくなよ。マジでそういう気遣いとか要らないし、正直うざいから」
「郁人、うざいは言いすぎだ。でも、郁人の言う通りだぞ。俺達は何年も一緒にいる幼馴染みだ。だからそういうの分かるし、隠し事されるとさすがに俺でも腹が立つ」
「……………………」
俺が何も言えずに黙っていると、頼飛先生が割って入る。
「おいおい、そんなとこで三人で話してないで俺も混ぜろよ。ジュースくらいは出してやっから」
ほんと、頼飛先生はいつでも俺の事分かってるみたいだな。俺はそう思いながら頼飛先生のいる居間に歩いて行く。郁人と万冬もまだ納得いかない顔をしていたけど、俺の後から居間に入る。
頼飛先生は、俺達に手招きしながら、冷蔵庫に入っているオレンジジュースを取り出すと、四つコップを出して注ぐ。オレンジジュース飲んでるなんて絶対誰も予想出来ないだろうな。そう思っていると、案の定、郁人が反応する。
「桜庭ってオレンジジュース飲んでんのかよ。教師でオレンジジュース飲んでる奴なんて桜庭ぐらいじゃね?普通は酒飲むだろ。酒」
「うるせぇよ。酒なんて体に悪いもんよりこっちの方が断然いいだろうが。それに、今から話をするっつう時に酒なんか飲んで酔っ払えるか。俺以外にもオレンジジュースくらい飲んでる教師はたくさんいるだろうよ」
「チッ、俺だってオレンジジュース好きなんだよ。酒よりオレンジジュース派なんだよ!」
「もう意味わかんねぇよ。会話にならねぇ」
郁人が訳の分からない事を言って頼飛先生が呆れている。その様子はまるで、親子の言い合いのようだ。俺はオレンジジュースをゆっくりと飲みながら、その様子を万冬と一緒に眺める。これから話さなくてはならない話を今だけでも考えない為に。
「……?……ここ、は……」
「おう、やっと目覚ましたか」
「頼飛…先生…」
「大丈夫か?もう気分は悪くねぇか?」
「はい。もう大丈夫です。ほんとにありがとうございました」
「そうか。ならいい。下に郁人と万冬もいる。俺は先に降りてるから、お前はゆっくり来い。話はそれからだ」
頼飛先生はそう言うとすぐに部屋から出ていく。
部屋の中を見回すと、目の前には棚があり、いろんな資料や教科書が綺麗に整理整頓されて並べられていた。きっと、ここは頼飛先生の家なんだろうなと、何気なく思う。俺は、まだ少しふらつく足を動かして、部屋から下へと続く階段を降りる。
「蓮!大丈夫か!?」
「もう気分はいいのか?」
下に降りるなり、郁人と万冬が走り寄ってきた。ものすごく心配そうな顔をして俺を見ている。俺は申し訳ないなと思いながら、でも少し嬉しくて笑ってしまった。
「ああ。もう大丈夫だ。悪いな、郁人と万冬にまで迷惑かけちまって」
「そうか。良かった」
「急に倒れちまうからマジで焦ったわ」
「俺も自分でびっくりした。あんなに気分悪かったなんて気づかなかったし」
俺が笑いながら誤魔化すと、郁人と万冬は少し怒ったような顔をした。
「おい蓮。俺達に嘘はつくなよ。マジでそういう気遣いとか要らないし、正直うざいから」
「郁人、うざいは言いすぎだ。でも、郁人の言う通りだぞ。俺達は何年も一緒にいる幼馴染みだ。だからそういうの分かるし、隠し事されるとさすがに俺でも腹が立つ」
「……………………」
俺が何も言えずに黙っていると、頼飛先生が割って入る。
「おいおい、そんなとこで三人で話してないで俺も混ぜろよ。ジュースくらいは出してやっから」
ほんと、頼飛先生はいつでも俺の事分かってるみたいだな。俺はそう思いながら頼飛先生のいる居間に歩いて行く。郁人と万冬もまだ納得いかない顔をしていたけど、俺の後から居間に入る。
頼飛先生は、俺達に手招きしながら、冷蔵庫に入っているオレンジジュースを取り出すと、四つコップを出して注ぐ。オレンジジュース飲んでるなんて絶対誰も予想出来ないだろうな。そう思っていると、案の定、郁人が反応する。
「桜庭ってオレンジジュース飲んでんのかよ。教師でオレンジジュース飲んでる奴なんて桜庭ぐらいじゃね?普通は酒飲むだろ。酒」
「うるせぇよ。酒なんて体に悪いもんよりこっちの方が断然いいだろうが。それに、今から話をするっつう時に酒なんか飲んで酔っ払えるか。俺以外にもオレンジジュースくらい飲んでる教師はたくさんいるだろうよ」
「チッ、俺だってオレンジジュース好きなんだよ。酒よりオレンジジュース派なんだよ!」
「もう意味わかんねぇよ。会話にならねぇ」
郁人が訳の分からない事を言って頼飛先生が呆れている。その様子はまるで、親子の言い合いのようだ。俺はオレンジジュースをゆっくりと飲みながら、その様子を万冬と一緒に眺める。これから話さなくてはならない話を今だけでも考えない為に。

