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「ハァ…ハァ……着いた…」




俺の家から走って約5分。




学園前の校門に着いた。




そりゃあもう全力で走ったからな。足がはちきれそうだ。




結構時間ギリギリなので俺ら以外に生徒は見当たらない。




俺的にはラッキーとおもった。




だって、こんなイケメン2人を見たらまわりの反応が…なぁ。




そう思いチラッと2人の顔を見ると息切れているのも俺だけで、2人はその整った顔をやはり崩していない。




「ハァ…お前ら…速すぎ…」




俺はまだ息切れ中で喋るのもキツイのに。




これは俺との脚の長さの違いなのだろうと思い知る。




俺の背丈は155cmぐらいで2人は180cmぐらいだろう。その差はなんと25cm。




…今、俺のことめっちゃチビじゃんって思った奴覚えてろ。

めったんめったんのぎったんぎったんにしてやるからなっ!(ダメ男な俺には無理だけど)




そんな背の低い俺は、肺も小さいのか、ちょっと休憩させてと言うのもキツイ。




「大丈夫か?」




と、時雨は俺の背中をさする。




璃壱は俺の荷物を持つよと言ってほぼ何も入っていないスッカスカのスクールバッグ(リュック)を持ってくれた。




「…サンキュ。」




膝に手をおきフーと息を吐いて、吸って、そしてまた吐いてー。




「よしっ!もう、大丈夫!」




ガバッと顔をあげ、璃壱からスクールバッグをもらって体育館に向かう。




そしてこの時にも俺の歩幅が小さいから2人は俺の歩幅にあわせてくれる。




憎たらしいのこえて申し訳なくなる…




でも、ここから体育館は近くてすぐについた。