秋と言えども、昼間は日差しが強く大学に着く頃には体が暑くなり額に薄ら汗が浮かぶ。 講義の開始時間より早く着いた私は図書館に寄ることにした。 図書館は研究棟と同じくらい古い。 だが、その古さが何とも味があり私は好きな場所だ。 そろそろ卒論に向けて資料収集や論文を読んだりしなければならない。 私は自分のテーマに関係する本が並ぶ棚に向かうと、そこには辰巳さんがいたのだ。 今日はスーツじゃなく、デニムに長袖のインナーを着ている。