電話に出るのがこんなにも緊張するのは初めてだ。
私はベットの上から、慌てて転がり降りた。
勢いよく降りた為、膝を打って痛いが…それどころではない。
辰巳さんからの電話かもしれない。
着信音を辰巳さんだけ変えとけばよかったと今更思った。
もしこの着信が辰巳さんじゃなかったら、と思うと落胆するから。
机の上で鳴り続ける携帯を持ち上げ、ディスプレイを見るとそこには辰巳 静の文字があった。
大きく深呼吸をして私は
震える指で通話ボタンを押した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…