ーーーあ~、折れてますね。
「はぁぁあ……」
そう言われて、松葉杖をついて病院を出た。
「どうだったよ」
病院を出ると、千哉は私を連れてきたバイクに寄りかかって待っていた。
「折れてた」
「バッキリ?」
「バッキリ。」
「痛そう」
顔を歪めた千哉に、痛くないわけないでしょと心の中で文句を言う。
「……あの、人は?」
「あの人?」
「真白……くん?」
まだ名前呼ぶ許可なんてもらってないし、そもそも名前があってるのかもわからないし。
「真白か、もうくるだろ」
千哉がそう言ったと同時に、私がさっき出てきた出入り口から真白くんが出てきた。
「折れてたでしょ?」
綺麗な白い髪をなびかせて微笑んだ。
「……まぁ」
ふぅんと言うと私から視線を外して千哉に視線を向けた。
「千哉、今日も外で待ってたの?
……気にしなくていいのに」
……どういうこと?
「あー、うん、
いいの。真白んちにはお世話になってるし。
仇で返したくねぇっつーか。」
……千哉と真白くんで、私のわからない話をしている。
「別に千哉みたいなヤンキーがいてもみんななんも思わないし迷惑じゃない。」
「恐がる子供とかいるかもだろ!」
……あぁ、なるほど。



