「タイヘン、必修の講義に間に合わなくなっちゃう!!」



 卯月さんは、着替え終ると、ボ〜ッとするわたしの顔を覗き込んで、小さな名刺サイズの紙をくれた。



「話したくなったら、ここに来て、夜は大抵バイトしてるから」



「……」



「泊めてくれてありがとう、あかりちゃん、またネ!」



 そう言って

 風のように去って行った。




 卯月友さん



 大学生の綺麗な人



 でも、女の人。





 ショックだ……。





 わたし





 初めてのKiss





 だったのにぃ!!