背後から声がして

 思わずわたしは硬直した。



 背後は反則だよ〜。



「卯月さん、その近づき方苦手です……」



 まだ

 心臓がバクバク言ってる。



「ゴメンごめん、あかりちゃんって、突発に弱いんだね〜」



 はい

 よくそれでイジられマス……。



「そうだ、ゴハン食べてないでしょ?」



「あっ☆ ……はい」



「美味しい、スープカレーの店があるんだけど、辛いの平気?」



 スープカレーかぁ

 嬉しいかも。



「はい、大丈夫です」



「よかった、ちょっとモールから外れるんだけど、近くだから」



「はい」



 卯月さんの後に付いて、わたしも歩き出す。