「まっ、まだ、付き合ってもないのにぃ!?」



 言ってるそばから

 顔が熱くなってくる。



「付き合ってるみたいなもんじゃん☆ もう2回も、KISSしておいて☆」



「そっ、それは、不意打ちぃ……」



「向こうはそう思ってなかったりして!」





 ドキッ☆





「……まっ、まさか!」





 わたしは、小さく笑って言った。





 ついこの前

 ちゃんと自分の『好き』

 の意味を、伝えられた

 ばかりなのに……。





 笑われたけど。





「付き合ってるだなんて、思ってないよ」





 まして

 この先だなんて……。





「まだまだ、だよ……」