「も、もうちょっとぉ。」

 アスファルトに叩きつけられたから、腕が傷だらけ。
しかも、滅茶苦茶痛いよ、、、、

「沙夜!」

そうだ。
今は昼だけど、ここは人通りが少なくて。
人は少なかったみたい。



ドクドク



 腕から、傷から流れていく血。

「沙夜、待ってて!救急車呼ぶわ!」

柚希がスマホをポケットから取り出した。

「えと、番号、いくつだっけ…………」