あれからどれから経っただろう。

『皐君。』

忘れかけていた、懐かしい声が聞こえた。

『皐君、ここだよ。』

遠くで手を振っている少女。
あの、見慣れた姿は…………

『沙夜さん!』

『皐君、会いたかった。ずっと待ってたわ!』

『沙夜さん!僕も!』