「馬、鹿。」

馬鹿だよ。
馬鹿だよ、沙夜さん。
こんな手紙を、出されても、僕は君を忘れるわけないじゃない?


「ゔわぁァァァァァァ!」


そうか。
この前泣いたのは、沙夜さんがいなくなってしまうから?

「鈴木君?」

「何で泣いてるの?」

「皐君?」

皆が集まってくる。
でも、僕は、かまわず泣き叫んだ…………