びっくりして、盛大にコケてしまった。

『落ち着きなさい。皐君。またコケるわよ。』

「はいはい。」

『はいは1回。』 

「はい。」

「お兄ちゃん?」

「あ、何でもない。」

『何でもないくせに。』

はぁ。
何で頭の中で沙夜さんの声がするのか?
分からない。

『皐君、驚いた?』