「沙夜さん!」

ねぇ。
そんな顔、しないで。


「痛たたたたたたたたたた、」


身体はどんどんと透けていって。
後ろや壁が見えているの。
あぁ。
ここまでのようね?
私は自分の未練さえわからないのに。

「沙夜さん!?」

「ハァハァハァハァハァハァハァハァ。」