次の日、また2人は来た。

「お兄ちゃん、面白い話、したげる。」

「へぇ。」

「あのね、皐お兄ちゃんと同じ時刻に女の子が交通事故にあったの。」

「名前は?」

「汐佐波沙夜。」

汐佐波沙夜。
聞いたことない。

「ここに入院してるらしいわよ。」

「ふーん。」

「皐と同い年だって。」

はぁ。
変な事で母さんははしゃぐんだから。
子供みたい。

一体、どんな子なんだろう。