つまり、後3分遅ければ龍太郎は、一つ下の学年になっていた。 山瀬夫妻も、私の両親も、子供同士の結婚を夢見ていて、 私と同じ学年になることを望んでいたが予定日があわず諦めていた。 しかし、私と同じ学年になりたいとごねるかのように龍太郎が早く出てきたのだ。 正直な話私は、これが理由で運命だなんだと騒がれとても迷惑したのだが。 そうこうして、幼稚園、小学校、中学校と同じだったが、高校で別々になった。