「これは滅多に手に入らないものでね、ホビー業界じゃ幻って言われてるんだよ」 おじさんが渡してきたプラモデルの箱の絵を見た瞬間、私は一目惚れした。 その姿に見とれてしまった。 「おじさん!これ今すぐ買う!お金持ってくるから待ってて!」 そうおじさんに叫ぶと店を飛び出し、家へと全力疾走した。 家に着くと、急いで貯金箱からお金を出し、自転車に乗って店に向かって必殺にこいだ。 「おじさん、お金持ってきたよ!」 息を切らして店に入ると財布からお金を出して渡した。