「…何が大丈夫なわけ?
なんで……一人でどっか行くんじゃねーよ…っ」
そういったヒロくんの声は微かに震えていて、胸がギューッと締め付けられた。
すごい心配かけちゃった…。
あのヒロくんが感情を荒立てるところなんて見たのいつぶりかな?
普段みんなの前ではビックリするほど冷静で喜怒哀楽を表情にしないヒロくん。
だけど、今日はたくさんの表情を見せた。
全部あたしのせいなんだけどね………。
「…ほんとにごめんね。ヒロくんにこれ渡したくて…」
あたしが手に持っていたオレンジジュースを動かすと、ヒロくんは抱きしめる力を緩めてくれたからそっとヒロくんの体から離れた。



