【完】不器用な彼はマイヒーロー





時刻はもうすぐ五時半すぎ。

外は薄暗くなってきた頃で

冷静に考えみれば、この辺は人通りも少ないし、治安も悪い。


だから、ヒロくんは動くなって言ったんだ。


なのに、あたしは…そんな言うこと聞かないでこんなところに来て…。


ほんとあたしってば考えが甘すぎる。
もっとちゃんと考えれば分かったことなのに。


あたし…このままどうなっちゃうのかな…。


掴まれているところがジンジンと痛む。


あいにく、両手は花束とジュースを持っているから塞がっていて、抵抗することも出来ない。


気持ち悪い…離してほしい。