【完】不器用な彼はマイヒーロー





「お嬢ちゃん、今一人?」


後ろから聞き覚えのない声がして、

振り返ると金髪の男の人と赤髪の男の人が

あたしを見てニヤニヤと不敵の笑みを浮かべて立っていた。


声を掛けてくるなんて何かあったのかな…。

道に迷ったとかそんなのかな…?


「いえ…お友達を待ってます。

あの…道に迷ったとかですか?」


一応、ヒロくんを待ってるんだもん。

まあ、ヒロくんはコンビニの中にいるから実際は一人なんだけど…。

もし、ほんとに道に迷ったとかだったら可哀想だし…。


「あー、えーっと。そうそう!俺たち道に迷っちゃってさー…」

「案内してくんない?」



男の人たちはそういうと、
あたしの腕をがしっと掴んだ。

えっ…!?

ち、地図とかないの…!?


「待ってください…!!道なら教えますから、離して…!!」

「そんなことで離すわけねぇだろ?」


ニヤニヤと笑っている二人をみて背筋がゾクッとした。

この人たち…絶対道に迷ったとかじゃないよね…?

今更そんなことに気づいたあたし。