【完】不器用な彼はマイヒーロー




「ふふ…いい幼なじみね。

綾乃ちゃんも500円になります!」


おばさんはそんなあたし達を見て

ニッコリと微笑んでいた。


あたしもヒロくんのこといい幼なじみだと思ってるよ。

ヒロくんも少しは思ってくれたらいいなぁ


…なんて図々しいか…。


財布の中から五百円玉をだそうと思ったら、
小銭は十円玉が三枚しか入っていなかった。


これは千円札を出すしかないな…。


「あっ、はい。

…ってちょっと大きいんですけど…。」


おばさんに遠慮がちに千円札を差し出す。