【完】不器用な彼はマイヒーロー





「500円になりまーす」

「はい」


ヒロくんは白い薔薇の小さな花束を受け取ると

財布から五百円玉を取り出しておばさんに渡した。


「500円ちょうど頂戴いたします。

綾乃ちゃんもいつものでいいのかしら?」

「あっ…はい!!」


おばさんにいきなり話しかけられてビックリしちゃった。

あたしもお花を買いに来てるんだもん。

話しかけられて当然だよね!


「サルビア…?」


おばさんが花束にしてくれている途中

ヒロくんがぼそり、と言葉をこぼした。