「でも…俺を迎えに来てくれようとしてたのが理由なら許す」
ヒロくんのその言葉を聞いて顔を上げると
そこには無愛想な表情な彼がいた。
「…あと別に怒ってねぇから」
ヒロくんはあたしの心をすぐに読み取っちゃう。
一方で無愛想で表情は一つも変えないくせに
とても優しい声でそういうからいつもヒロくんの心は全然読めない。
「じゃあ、行くか」
先に歩き出してしまうヒロくんを
急いで追いかけて隣を歩く。
下駄箱で上靴を脱いで、
ローファーに足先を入れて爪先をトントンッと鳴らす。
ヒロくんは先に履き替えて、自分の自転車を駐輪場まで取りに行っている。



