【完】不器用な彼はマイヒーロー




「おい、寝ぼすけ」


ふと、後ろから聞き慣れた声がして振り向くと青い自転車を手で押しながら歩いている彼が人懐っこい笑顔を浮かべていた。


「あっ、ヒロくん!!」


あたしは嬉しくなって遅刻寸前なんてこと忘れて、ヒロくんに駆け寄る。

“ヒロくん”というのは……

あたしの家の隣に住んでる男の子のこと。


長谷川 大翔くん(はせがわひろと)くん


いわゆる幼なじみってやつで…