【完】不器用な彼はマイヒーロー





「安心しろ。今度は本物だから」


とびきり、甘い声であたしの耳元で囁いたヒロくん。

もちろん、そんなこと言われたあたしの顔はもっと真っ赤になった。


ヒロくん、これからもあたしを守れるのはヒロくんだけだよ。


世界でたった一人のあたしのヒーロー…。


「ヒロくん、これからも大好きだよ…っ」

「俺もだよ」


そう言ってあたしたちはどちらからともなく、引き付けられるように再びキスをした。