【完】不器用な彼はマイヒーロー




「なぁ、これからも俺に綾乃のヒーローでいさせてくれませんか…?」


視線と視線がぶつかり合って、ドクドクッと心臓が破裂しそうなぐらい騒がしいけど…あたしの答えはもう決まってる。



「もちろんっ!

あたしのヒーローはこれからもずーっとヒロくんだけだよ」


「ああー、俺マジ今ちょー幸せ…」


「あ、でもちゃんもあの約束守ってね!

あたしより先に死なないってやつ!」


「はいはい」


「あーっ!またそうやって流す!!」


「早死はすんなよ…。
お前がいないと俺、生きてけないから…」