「あのさ、綾乃。」
急に真剣な声のトーンに変わったヒロくん。
もしかして、さっきの続き…?
「俺があげた花束覚えてる…?」
「うん。もちろん覚えるし、大切に飾ってあるよ」
コウチョウランとセンニチコウの花束。
自分の部屋に花瓶に入れて飾っている。
だって、どんな理由であれヒロくんがあたしにくれたものだもの。
「俺、ちゃんと意味調べたんだ…。
綾乃があの花束をくれるようなヤツに出会わなかったら、将来結婚する相手が居なかったら…俺がもらってやるって言ったじゃん?」
サラサラの前髪の間から見える黒目の瞳にドキッと胸が高鳴って心を奪われる。
わざわざ、調べてくれたんだ。



