【完】不器用な彼はマイヒーロー




そして、ドアを開けて病室に入る。


もう呼吸器は外されていて、色んな線もなかった。
あるのは点滴だけ。

ヒロくんは本を読んでいたのか、ベッドの机に分厚い本が置かれていた。


「お、お久しぶりです…」


うわぁっ…なんて言えばいいのかわかんなくて
全然お久しぶりでもないのにこんなこと言っちゃった…!


「三時間前ぐらいに会ったし」


ですよね…。


「ここに座れ」

「うんっ!」


やばい…心臓がうるさいぐらいに騒いでる。

ここで、あたしの想いを今から…。
ヒロくんに指示されたように椅子にちょこんと座る。