「そ、そんな…っ、ヒロくんが死んじゃうみたいなこと言わないでください…っ!!」
ヒロくんはまだ一生懸命生きてる。
ちゃんと息をしている。
「綾乃ちゃん…大翔が目覚める確率は…」
「低いのは痛いぐらいにわかってます…っ。
だけど、あたしは信じたいんですっ…!
ヒロくんがまた笑ってあたしの頭を撫でてくれる日が来るのを…!!」
ヒロくんは死んだりしない。
そんなのどこにも根拠なんてないけど、ただ信じていたい。
「綾乃ちゃん…、本当にありがとう。
あたしも親なのに信じてなきゃダメよね…。
よしっ!あたしも綾乃ちゃんと一緒に信じてるわっ」
ヒロくんのママは優しい人だなぁ。
こんなあたしの言うことを怒らずに聞いてくれて…。
それから、ヒロくんのママと昔の話などをして盛り上がったけど、どこかどんよりとした雰囲気は残ったままだった。



